テニス肘について
肘部管症候群|テニス肘(上腕骨外側上顆炎)|肘内障|上腕骨顆上骨折|野球肘|変形性肘関節症|橈骨遠位端骨折(コレス骨折・スミス骨折)|手根管症候群|舟状骨骨折|ドケルバン病|ばね指|指の屈筋腱損傷
テニス肘の原因
肘の外側に痛みを生じるテニス肘とは、原因は手首を反らすことで、上腕骨外側上顆周辺に炎症が生じるために起こります。テニスではバックハンドの際に手の甲を表にしてラケットを当てます。また、パソコン作業でもマウスを握る際、手は山掴み状になります。この際も手首は反り返る状態になります。この状態を頻繁に継続することで、尺側手根伸筋、総指伸筋、短橈側手根伸筋が酷使され、炎症を引き起こします。
テニス肘の症状
テニスの場合は、バックハンドでボールを打ち返す際、痛みが肘の外側部に生じます。また、ドアのノブを回す事で手首を返す(反らす)場合やパソコン作業での手首の使い方で痛みが生じることがあります。男性よりも女性に多くみられ、テニスをしない人にも見られます。雑巾を絞る、ボートを漕ぐ、ねじ回しを何度も力いっぱい回す、あるいはやかんを持ち上げたり、カバンを持つだけでも痛むことがあります。夜間、慢性的な疼痛となることもあります。
テニス肘の治療方法
まず、肘が痛むような動作をやめ、患部を冷やします。ほとんどが保存療法(手術ではない)で痛みは軽快する、といわれており、その基本はストレッチング、装具による療法そしてキネシオテーピング(あるいはサポーター)の3つです。完全に運動を回避すると体力維持ができませんので、手首を反らさず、筋肉をあまり使わない運動を行います。上腕骨外側上顆炎の痛み止めにはコルチコステロイド薬の注射があります。