成人期扁平足について
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成人期扁平足の原因
成人期扁平足とは、成人になっても土踏まずがない足のことをいいます。幼児の頃は足裏に脂肪がついているため、土踏まずがない子供が一般的です。しかし、土踏まずが形成される8歳以降になっても土踏まずがない場合、扁平足とよばれ、女性に多くみられます。成人期扁平足の原因としては、遺伝性の他、加齢や肥満、糖尿病、関節リウマチなどにより後脛骨筋機能不全が起こり、足のアーチ構造が低下するために発生すると考えられています。
成人期扁平足の症状
成人期扁平足の症状としては、内側のくるぶしの下が腫れて痛みを感じます。病態の初期は足の扁平化はあまり目立ちませんが、徐々に変形が目立ち始めます、立ったときに足内側のアーチが下がり、後ろから見るとかかと部分がふくらはぎに対して外反します。足の前方は、かかとに対して外転しています。病態が進行するにつれ、外くるぶしや足の裏も痛むようになります。また、つま先立ちができなくなり、やがて足が硬くなって歩行が困難になっていきます。
成人期扁平足の治療方法
成人性扁平足の治療方法としては、大きく分けて保存療法と手術療法に分けられます。軽症の段階であれば足の形に合った靴やアーチ構造をサポートする中敷きをいれた靴を履くなどの保存療法で改善します。また、足指のグー・チョキ・パー体操を行うことで、足アーチ構造を支える筋肉を鍛え、進行を予防していきます。後脛骨筋の腱が断裂している場合や痛みが強い場合は、長趾屈筋腱移行術、踵骨隆起内側移動術、踵立方関節延長固定術、遠位脛骨斜め骨切り術などの手術療法が行われます。