アキレス腱断裂について
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アキレス腱断裂の原因
アキレス腱断裂とは、下腿三頭筋や腓腹筋が強く収縮したり、直達外力や介達外力が加わったり、過度に伸ばされたりしてアキレス腱が断裂した状態をいいます。原因としては、ダッシュ、ジャンプ、踏み込みなどの動作で下腿三頭筋が急に収縮したり、着地などで急に筋肉が伸ばされたりしたときに起こります。20〜50歳代のスポーツ愛好家に多く、以前は男性が多く負傷してましたが、現在は女性のスポーツ人口が増えた為に性差はありません。
アキレス腱断裂の症状
アキレス腱断裂の症状としては、受傷直後に「ボールが当たったような感じ」「バットでふくらはぎを叩かれたような感じ」という衝撃を感じることが多く、痛みを感じて歩行困難になります。断裂したときの「バチッ」という音を自覚することもあります。断裂していても足首を足底側に曲げることは可能ですが、つま先立ちはできなくなります。また、足底筋や足指屈筋、腱膜などに底屈力があるため、完全に歩行不可の状態にはなりません。
アキレス腱断裂の治療方法
アキレス腱断裂の治療方法は、大きく分けて保存療法と手術療法とに分けられます。保存療法は長期のギプスや装具による固定を行い、体重をかけないようにします。その結果、筋力や関節可動域の回復は遅くなります。手術療法では、早期に直接アキレス腱縫合を行った後、ギプス固定を行います。手術療法は再断裂のリスクが低く、筋力の低下や関節可動域制限の回復が早いため、スポーツ選手などでは手術療法を第一選択に考えることが多くなっています。