脊椎椎体圧迫骨折について
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脊椎椎体圧迫骨折の原因
背骨の錐体が押しつぶされて変形してしまう脊椎椎体圧迫骨折の主な原因は骨粗鬆症です、骨粗鬆症は骨がスカスカになり、徐々にもろくなって骨折を起こしやすくする病気で、運動不足や喫煙・食事などの生活習慣や加齢、女性の閉経後のホルモンバランスの変化があげられます。骨粗鬆症がある高齢者は外傷が加わらなくても、体の重みを支えきれずに尻もちやくしゃみなど、ちょっとしたきっかけで錐体がつぶれてしまい、脊椎椎体圧迫骨折を引き起こします。
脊椎椎体圧迫骨折の症状
転んだ衝撃で背骨がつぶれて起きることが多く、強い痛みがあります。骨粗鬆症がある高齢者によくみられ、胸椎から胸椎と腰椎の移行部にかけておこります。外傷による軽度の場合は腰痛のみの症状となり、脊髄神経を圧迫する骨折でなければ足の痛みやしびれはありません。しかし潰れた錐体の影響により下肢に痛みやしびれがみられ、ヘルニアに似たような症状になる場合もあります。重症になると下肢の運動麻痺が生じるなど、様々な症状を呈します。
脊椎椎体圧迫骨折の治療方法
脊椎椎体圧迫骨折の治療は2〜3週間安静にしているだけで痛みは軽くなっていきますが、痛みがひどい場合は内服薬の服用や注射を受ける場合もあります。ギプスやコルセット着用による保存的治療が中心ですが安静の際、仰向けに神経質にならず痛みがとれてからの日常生活への復帰を考え、自分でできる範囲の寝返りなどをすることによって筋力の低下やとこずれの予防などを回避していくことが大切です。痛みがなくなったら少しずつ歩く練習を始めます。