外反母趾について
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外反母趾の原因
外反母趾とは、足の親指の付け根の関節部分で、外側に曲がってしまう状態をいいます。親指の第1中足骨が反対側に曲がり、親指に連なる骨全体が「くの字」に曲がっているのが特徴です。原因としては、足に合わない靴(かかとの高い靴、幅の広すぎる靴など)を長時間履き続けることによるものといわれています。女性に多くみられますが、その理由は女性の方が男性よりも筋力が弱いため、重力の影響をうけやすいからといわれています。
外反母趾の症状
外反母趾の症状は、親指の付け根の関節部分で指が外側に曲がり、関節部分の内側が突出します。その結果、付け根の関節が靴などで圧迫されることにより、痛みを生じたり、赤く腫れたりします。この症状は病態の程度によって4つに分類されます。
・可逆期:靴を脱ぐと、親指の外反が元に戻る状態
・拘縮期:関節の炎症が起こって、靭帯が固まり元に戻らない状態
・進行期:自然に外反が進み、立っているだけでも外に曲がってしまう状態
・終末期:他の指と親指が連なり、親指の関節が脱臼してしまう状態
外反母趾の治療方法
外反母趾の治療方法としては、大きく分けて保存療法と手術療法とがあります。外反母趾の病態が軽い人や、外反があっても痛みがない人、手術を好まない人には足底板によるアーチサポート、夜間矯正装具、矯正具(親指とひと指し指の間にいれる)、運動などによる保存療法を行います。痛みが強い場合や外反の程度が強い場合は、手術療法が行われます。手術療法としては、中足骨の骨切り術や、骨以外の軟部組織で矯正する手術が行われます。