指の屈筋腱損傷について
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指の屈筋腱損傷の原因
指がドアに挟まれ、腱が皮下で切れた場合、また手首、手のひら、指などを刃物で切った場合、指を曲げるための筋肉と指先をつないでいる腱が切れて力が入らない状態となり、指が曲がらなくなります。
腱が押しつぶされる、引きちぎられるということがあった場合、腱が指の骨から剥がれて「指の屈筋腱損傷」が起こります。
指の屈筋腱損傷の症状
手首や手のひら、指などを刃物で切ったあとに、指先の関節が曲がらなくなります。動脈や神経を傷つけてしまった場合、指の感覚が麻痺したり、血が止まりにくくなる場合があります。このような症状の時に「指の屈筋腱損傷」の可能性を疑います。
指の屈筋腱損傷は手の外科専門医で「深指屈筋腱」や「浅指屈筋腱」が切れていないか調べます。両方切れている場合は、第1関節、第2関節ともに曲げることができず、「深指屈筋腱」だけが切れている場合は第1関節が曲がりません。
指の屈筋腱損傷の治療方法
「指の屈筋腱損傷」には手の外科専門医による診断、治療が必要で、早期リハビリを開始する必要が出てきます。
2週間以上経過してしまうと、腱が腫れて手術がうまくいかないので、早期受診が大切です。
手術は専門的な技術が必要とされ、腱を縫い合わせたり、骨に縫い付けるなどの細かい処置が必要となります。
損傷後、日が経ってしまった腱や、潰されて切れてしまった腱、引きちぎられた場合などは腱の移植手術が必要となる場合があります。
手術後にもリハビリ訓練士のもとで約3ヶ月ほどは手指の運動訓練が必要となります。