スポーツによる膝の慢性障害について
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スポーツによる膝の慢性障害の原因
スポーツによる膝の慢性障害とは、スポーツ中の急激な衝撃や動作によって膝を痛めてしまうことをいいます。原因としては、急性的な怪我によるスポーツ外傷と、ランニングやジャンプなどを長時間繰り返し行うことによる慢性的な怪我(スポーツ障害)とがあります。オーバートレーニングにより起こるため、使い過ぎ症候群とも呼ばれています。障害を起こしやすいリスクとしては、筋力不足、骨の成長や筋の伸びのアンバランス、柔軟性不足、体力や技術に合わない練習、足に合っていない靴、地面が硬すぎたり柔らかすぎたりすることなどが挙げられます。
スポーツによる膝の慢性障害の症状
スポーツによる膝の慢性障害による症状は、主に膝の痛みがありますが、程度により以下のように重症度が異なります。
(1)軽症:スポーツは行えるが、その後に痛む。
(2)中等症:スポーツの途中と後に痛むが、プレーには支障がない。
(3)重症:スポーツ中、常に痛み、プレーに支障をきたす。
(4)最重症:腱や靭帯が断裂してしまう。膝の痛みは大腿四頭筋腱付着部、膝蓋腱部、鵞足、腸頸靭帯に限局しているのが特徴で、その箇所に圧痛があれば診断が可能です。
スポーツによる膝の慢性障害の治療方法
スポーツによる膝の慢性障害の治療は、自己対処が大切になってきます。スポーツを行う前には必ずストレッチを十分に行い、スポーツ後には急性炎症を抑えるためにアイシングを15分程度行います。塗り薬や貼り薬も効果的であることが多いです。もし発症したとしても、軽症や中等症であればスポーツを行っても構わないので、無理をしないで休憩を入れたり、怪我をする前にメニューを減らすなどして適切にコンディショニングをすることが大切です。