腰椎分離症・分離すべり症について
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腰椎分離症・分離すべり症の原因
分離症の原因は生まれつきの先天性のものと、運動などで繰り返し負荷がかかることが原因の後天性のものがあります。多くは骨を形成する成長期に腰に負担のかかる運動を行うことによって疲労骨折が繰り返されるため症状となって現れます。10代に分離症を発症し、それが徐々に分離すべり症に進行していく場合があります。また、運動前のストレッチや準備運動不足で、筋肉をほぐさない状態での運動が腰椎分離すべり症を引き起こす原因となってしまいます。
腰椎分離症・分離すべり症の症状
分離自体は無症状が多いのですが、激しい運動やスポーツで腰に負担がかりすぎると重大な支障を及ぼす病気です。腰痛分離症の症状は鈍い痛みの腰痛で長時間同じ姿勢を続けると痛みが強くなります。また、腰を後ろに反らせると痛みを感じたり、長時間立っていると腰が辛くなります。しかしこの症状が必ず出るわけではなく、自覚症状がなく運動を続けている人もいます。分離すべり症では、歩くことにより神経が刺激されしびれや下肢に痛みがでたり、腎部痛などの症状が増し、歩行障害を訴える方もいらっしゃいます。
腰椎分離症・分離すべり症の治療方法
腰痛分離すべり症・分離すべり症の治療は、コルセットなどで患部を固定して安静にする安静療法、患部を温め血行を改善し痛みを軽減させる温熱療法、そして痛みに直接注射をし、血行を改善する神経ブロック注射、適度なストレッチで筋肉のこりや血行を改善するストレッチなどの保存療法を行います。この治療を行うことによって自然治癒力を引き出すため経過観察を行いますが、症状が改善しない場合や、痛みがひどくなる場合などは手術療法も検討されます。