疲労骨折について
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疲労骨折の原因
疲労骨折は、一度では骨折に至らない程度の力が、骨の同一部位に繰り返し少しずつ加わることにより発生する骨折です。
丈夫な針金でも繰り返し折り曲げ続けると折損してしまうのと似ています。
スポーツ選手では短期的に集中的なトレーニングを行ったときに生じることが多いのも特徴です。
選手側の要因としては、筋力不足、アンバランスな筋力、未熟な技術、体の柔軟性不足などが考えられ、環境側の要因としては、オーバートレーニング、選手の体力や技術に合わない練習、不適切なシューズ、練習場が固すぎたり、柔らかすぎるなどが考えられます。
疲労骨折の症状
症状としては、骨折部に腫れや痛みが見られます。身体を動かさない時は痛みは軽く、運動時に痛みがひどくなります。初期疲労骨折では、X線撮影では骨折状態はわからず、骨シンチグラフィーやMRI検査による異常が見つかります。
腓骨、脛骨で疲労骨折が見られる場合は、下腿に痛みを生じ、 舟状骨、中足骨では足の甲に痛みが出てきます。
疲労骨折の治療方法
治療法としましては、スポーツや激しい運動は禁止です。そして早期治療が大切になります。早期に治療に取り掛かれば、2~3週間の安静だけで痛みは収束します。骨折を起こしている箇所や症状の程度によりギブス固定、テーピング、弾性包帯が使用されます。